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臨床心理学の必要性について

 日本国内で言いますと、国家資格である医師免許を通れば、試験自体は一生ものですから、再度の試練は必要無くなります。その他の国家試験でも同じようなものです。が、試験というのは通ることであって、その後の進歩や発展は自己自身にかかっています。ですから、その先が一切伸びない人と、学生時代に“頭のいい子”とか“勉強ができる子”などと言われて擽(くすぐ)られてきた子たちには、どうしても甘えがあります。一時は、医療行為では外科が華やか時期がありました。特に、先端医療行為のできる人は重宝がられた以上に、尊敬をも受けました。

 これは、私の幼少期のことですが、終戦後の医療行為の端境期(はざかいき)に、モルモットにされた患者がいましたので、これへの偏見と反感を持っています。

 医者が、自分でも分からない、病名も附いていない、原因不明の病気に対する医療行為にあぐねて、試すことを親族や身近に告知もしないでした例があったという時代でした。今思いましたら許されない行為ですが、ペニシリンストレプトマイシンさえも手に入らずにいた医学会では当たりまえであったようです。空恐ろしいことですが、モルモットにされた患者には堪(たま)らないことだったでしょう。医学や医療行為が飛躍的に進歩した今でも、患者の許諾を得ない医療行為がありますので、注意しなければならないのでしょうが、看護師、臨床心理士介護士などの所見を聴いて、確かな医療をしなければならないと考えます。