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無借金経営は良い会社か

 現実的には、かなり低い確率の会社経営になるのでしょうが、あり得ないことはないでしょう。実際“四季報”などから見ても、“無借金経営”の会社はあります。そして、漸次売り上げも営業利益も上げてきています。

 しかしながら、全社がこういった恒常的に良い企業であることは困難でしょう。そのために企業は、金融機関や政策金融公庫などから借り入れをして、保証協会が保障に入るということが常態でしたから、これを超えるのはなかなか困難です。

 また、私の知る限り「(主義として)無借金経営にのめり込み、景気動向でどうしても借り入れに回らざるを得ない時になって、金融機関に申し入れたところ、従前に借り入れの実績が無いからということで、融資を断られ、会社が倒産に至ったという事実があります」が、これなどが良い例でしょう。これが普段でいう“付き合い”の大切さでしょう。

 会社経営は、一筋縄ではいかない毀誉褒貶の対応も迫られます。下げたくない頭を下げて、面と向かっては罵倒したい相手でも、笑顔で話さなければならないという、面従腹背の世渡りもしなければなりません。

 起業するとか、会社経営をするのは、“孤独”で、“唯一人の判断権者”であることに鑑みますと、『担保や保険としての融資』は「捨て金」と理解して受けるべきでしょう。