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すぐやるかどうかについて

 経験則の話しになりますが、気分が高揚している場合と、気力が萎(な)えてしまって、どうにも仕事やプライベートでの趣味についていけないという、怠惰な気持ちになることがあります。これは、リビドー(⇒カール・グスタフ・ユングでの理解)という内燃機関の働きが無いからなのでしょうが、燃え立つような気概が無いと行動には移せないのは、人が本来怠惰な生き物だからでしょう。好きな飲み会などは、誘われれば必ず行きます。しかし、乗り気でない絵画展やその他の美術鑑賞などは、気分が付いていかない時には、億劫(おっくう)で仕方がなくなるでしょう。

 記憶の限りですが、『1969年10月6日、千葉県松戸市の市役所に市長直属の組織「すぐやる課」が発足されたことにありました。この組織を発足させたのは、今や日本各地に展開されているドラッグストア・マツモトキヨシの創業者でもある松本清氏』でした。これは、画期的なアイディアでした。何故なら、一般的に言われる“役所仕事”という位に、着手しない、稟議(りんぎ)に掛ける、回答を先延ばしする、結論を出さない、などという悪癖が蔓延(はびこ)っていたからでした。

 言葉や内容において、良い・悪いは別に“役人”という言葉が使われたのは、納税者である市民の欲求と請願が通らないことへの“怒りの言葉”だったと理解しています。個人的な意味合いでは自己責任ですが、組織や企業にとっては生き死にの問題にもなりますので、問題の根源を深堀して当たるべきでしょう。曳いては、これが“すぐやるか”に繋(つな)がるからです。