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狭山事件について

 私が、20歳の頃に初めて強烈な印象受けたのが、『狭山事件』です。興味と関心をもって現地にも赴(おもむ)きました。しかし、発売されていました本・雑誌・冊子の類を見ても今ひとつ正確なところが分からなかったというのが実感です。中田善枝ちゃんという当時高校生だった子が殺害されたということと、初動捜査から「被差別部落の者が犯人」という見込み捜査から始まっていたという事実が先行して、関係者かどうかは分かりませんが5(6?)人の死者を出したショッキングな事件は、折に触れて本の類を購入して見てきました。しかし、結局何も分からなかったというのが実感でした。その後、袴田(はかまだ)巌(いわお)さんの事件にも関心を持ちました。

 これらについては、未だに自省(じせい)しています。“だから何なのか”ということに対しても、明快な発言もできないままになりましたからです。しかし、最近犯人と称された石川一雄氏が、84歳の今日でも再審を求めている事実を知るにつけ、何と夥(おびただ)しい無為な時間を過ごしてきたことかと慚愧(ざんき)の念がしきりです。犯罪捜査のプロでもない、職業をもってからでも、余暇に自分なりに調査するにも、時間と費用が捻出できませんでした。

 結論から言って、石川一雄氏は、犯人ではないと思料しています。夥しい資料(⇒といっても、公に出版された本の類ですが)を繰り返し読み込んでも、予断は抱かずにいて、石川一雄氏以外の5人の死者の間に、真犯人や冤罪を仕向けた者がいたという理解です。