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東京とその他の違いについて

 最近は、従前に増して「一極集中」が言われてきています。何故か。私どもは、「一遍(いっぺん)は東京に」という田舎意識でいましたが、職が無い、遊ぶ場所がない、好奇心を擽(くすぐ)るモノがない、などの様々な理由と根拠によって、“いなか”に対する魅力を感じなくなってしまいました。ですが、家を絶やすわけにはいかない、後継ぎだから、一番親身になってきたから、という言い訳で実家や、田舎に帰る人もいます。

 人は、定住していなくても、喰えていれば生きていけます。最低でも仕事があれば喰えます。喰えれば何処にいても自分を解き放つことができます。「自由」なんて、面白くも何ともないという真理を分かればいいだけの話しです。

 しかし、東京には興味・関心を呼ぶ「なにか」があります。一緒に屯(たむろ)していれば落ち着くし、何となく誰かの傍(かたわ)にいると安心します。何の根拠もありません。他人でも頼ることなく、況(ま)してや親族でなくても傍(そば)にいられるという“寄り添う”感覚があります。これは、非常に大きな拠(よ)り所です。日本国・民法は、三親等の親族間の扶養義務を強いています(?)が、親族ほど糸の細い集まりは無いでしょう。古来より、生きるための集団であって、絆を強めるための集団ではないことが分かっていましたから、敢(あ)えて強いきずなを求めなかったのでしょう。東京と地方の格差や環境の劣悪さも違っているからでしょう。