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自分を大事にするとは

 各自が各自の思い遣りを大切にして、お互いの内奥(ないおう)に入り込まずに、お互いの身をかばい合いながらも、大切に扱うということが、自分を大切にすることに繋がるのでしょう。これは、従前萬屋錦之(よろずやきんの)介(すけ)氏の時にも書きました。今まで人は、相手を思い遣り、無理の無いような付き合いが出来たら良いという意識でいました。が、根本的に違うのは、自分を大切にすることが相手や他人を慮(おもんぱか)って大切にしたいという意識を芽生えさせることに繋がることでしょう。

 所詮(しょせん)、人は一人では生きられないということを、生涯嫌(いや)というほど身に染みて覚えされられてきました。各人が各様に記憶にあることでしょう。しかしそれでも、生きた経験は当人のみのものであって遺伝しませんし、口で言っても実体験の無いことに対しては、人は傲慢にして、嫌味なほど覚えられないものです。更に、実体験として記憶したのなら、その後には徹底して記憶するかと言えば、そうでもないようです。

 ですから、各自が思い上がらず、自己の守備範囲を慮(おもんぱか)って行動するとしたら、お互いの守備範囲で生活にもスムーズな生き方ができることになります。が、実生活ではそうはいきません。お互いの権力や深いと誤信する教養でもって、他を圧倒することに力を注ぎ、他を顧みないという愚かさを露呈します。ですから、自分の生き方や将来を見据えて「自分は何がしたいのか」を常々考えることでしょう。