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仕事の壁にぶつかったとき

 誰でも、過去には、そして現に業務上での困難や壁にぶつかっていることと思います。飛び抜けて優秀な人には“かべ”などはないのでしょうが、私のような凡人には、その都度壁が大きくて始末に悪いものですから、悩んだり、腐ってしまって、堂々巡りの回数が異常に多かったものです。未だに、他に先駆けて答えを齎(もたら)していなかったことへの慚愧(ざんき)の念(ねん)もあります。

 他のひとたちがどうしているかはわかりませんが、私に限ってはぶつかっては跳(は)ね返され、満身(まんしん)創痍(そうい)になってやっと突破してきたと言うのが本音です。

 では、優秀で失敗の無い人たちはどうしているのかと言いますと、壁の無い人は分かりませんが、上司らは過大な期待と共に、当該人に更なる高みを目指してもらいたいがために、更なる困難な業務を押し付けてきます。確かに、過去を振り返ってみますと、上司らは「常に、150%の能力を出せるように、緊張の糸を目いっぱい引っ張っている」と言っていました。が、このやり方は本人を廃人にしてしまうのではなかったでしょうか。上司は良いですよ。結果と成果を自己の手柄にすればいいのでしょうから。しかし、当人にとっても緊張の糸は、弛(たゆ)ませたり、緊張させたりしませんと、何時かは断裂が生じます。

ですから、業務の全部に、過大なチャレンジはしないことです。

 翻(ひるがえ)って、仕事の壁は、当人の能力の進化以上のモノは与えるべきではないと考えます。