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信用と信頼とは

 私が社会人となってから、約50年が経過しようとしています。これには、色々な意味合いがあって、沢山の苦杯を呑んできた経緯もあり、自分の言ったこと全てが正しいとは限らなかったことで、心が揺らいだことも沢山ありました。自身の中では間違っていないと確信していたのですが、その場を収めるとか、体制に従うなどの技巧的仕儀(しぎ)については、若い時ほど分からないことが多かったような気がしています。自分の価値観が絶対的なものではなくなった時から、世の中の在り様とか場の雰囲気とかが、結構重たい定義となってきていたようです。

 そこで出てきた、“信用”とか“信頼”という言葉が、重きをなさなくなってきていました。軽重の問題ではなかったのかもしれません。利害関係も重要でしょうし、取引先への遠慮も大切であったようですが、業務を離れましたら、一切が何事も無かったように過ぎていきました。これが、仕事での付き合いなのだという理解がゆくまで時間はかかりましたが、総じて回答は概ね正鵠を射るといった景況観でした。

 従って、信用も信頼も、相手に直ぐに作ってもらえるモノではないようで、時間はかかるのでしょうが、得た信用とか信頼は大事にしないといけなかったようです。結果的に、その人の人生そのものを決定しますし、これに洩れますと一生涯信用及び信頼は得られません。ですから、可能でしたらその場その場でも、後ろを振り向かない判断をしたいものです。