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人間関係の考察について

 一口に、人間関係と言っても、多種多様な在り方が現出しますので、一概に決定打を打ち出すことは困難です。況(ま)してや、究極の意見を言って下さいと言われましたら、悩ましい所でしょう。その証拠として、だれ一人として全く同じ考え方を露呈することは無いからだと云えます。それぞれに違ったか、全くの相違があって、相容(あいい)れないとか、正反対の意見が同じ輪の中にあるとかは、普通の状態です。

 そういった、複数の人間関係の集団の中で醸し出す、雰囲気とか流れとかは、同じようになることは、決してないのではないでしょうか。

 従いまして、個人の人間関係論を説いても無意味な場合がありますし、集団での集約された意見では、個性は出てきはしません。ですから、人間関係を考察するには、集団であると同時に、個人間の意見集約をすることなく、それぞれに違った意見を出させることだと考えます。

 流れでもなく、雰囲気でもない、事前の発露は“自分がとっさに思いついた主張”ですから、本音が圧倒的です。本音は、公式の場では聞かれないことも多く、酒や無礼講の中から出てくることが多いでしょう。決して侮(あなど)らず、決して画一ではなく、決め打ちしないで観(み)ることでしょう。こうした中での意見の発露が、正鵠(せいこく)を射(い)ることが多いと考えます。