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トキ消費とは

 私が理解する“トキ消費”とは、時間的感覚を多様な位置関係と意味において捉(とら)えることだと考えています。しかし、全てに平等に与えられるだけに、私どもが一番安易で見過ごしがちなのが“トキの消費”でしょう。時間は有り余るほどに有って、自分に向いていてくれるので何ら心配はない、などと考えていましたら、これは大きな幻想であって、紅顔の美少年も何時の間にか皺(しわ)くちゃな老爺(ろうや)となってしまうでしょう。

 これは何も男性に限ったことではなく、レッドカーペットを闊歩(かっぽ)できるような耳目を引く女性でも、自身に対する往年の美学と美意識は、トキの消費で無くなってしまうでしょう。

 ですから、安易に“トキの消費”をしてほしくはないのですが、自分に振り返ってみても如何にトキを無駄にしてきたかが思い起こされます。若い頃には、先輩や上司から幾たびも苦言を呈されていながら、結果的に同じ轍(てつ)を踏む“愚(ぐ)”を繰り返しています。

 モノ消費でも同じです。無駄にモノを失くすことが消費ではありません。対象物が喜んで使われることが究極です。何でもそうですが、自己の楽しみのみのための消費は恨みを買うだけです。廻りが納得して、受益が反射的に還るような仕儀(しぎ)が一番でしょう。これは、コト消費に対しても同様のことが言えるでしょう。なお若者は、有意義な過ごし方で理解しています。