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コンビニ人間とは

 掲題の「コンビニ人間」については、芥川賞受賞作となった、村田沙耶香著『コンビニ人間』(文春文庫)からの再引用です。この掲題について興味を覚えたのには理由があります。それまでは、コンビニ大好き人間でしたので、よく色々な品を買っていたからです。が、少しの手間を掛ければ、自分でも料理らしきものが作られるということが分かったがために、今は足しげく通わなくなりました。私の理解では、本の主題とは違っています。

 以前は、外食=美味しい、コンビニ=時間に拘らず手軽なスイーツがある、というイメージがあって、外で手軽に食べられるものでしたら、何でも「可」という理解でした。しかし、自分の口に合った料理というのが意外にも美味しいことと、外食が“まずい”とまでは言わないまでも、余り美味しくは感じなくなってきたらからです。

 即ち、私の理解では「コンビニ人間」というのが、“頼りっきりの生活”に占める割合が高い人を指すのだという程度の理解でした。しかし、この著作を読んでいませんから断定はできませんが、性格とか行動パターンとか、嗜好までも捉えて、当該人の人格とか将来性までも含めて判断できるという理解が、反面怖さを覚えたからです。文中、「18年のコンビニバイト生活」が、ここまで当該人の性格や個性を固めてしまうことへの恐懼ですね。現代文明を皮肉っているのかどうかは分かりませんが、著作の中での出来事にしてもらいたいと感じます。