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『欲』を意識することについて

 過去を振り返るに、自分ではこれをしたい、あれも欲しい、あんなことがして見たかった、などという野心・大望及び欲得は、兎に角沢山あったような気がしています。そして、年齢を重ねるごとに一つ一つ減ってゆくことに、忸怩(じくじ)たる思いをしてきたような気もしています。

 案ずるに、一つでも叶った人は大いなる野望を実現したという意味において素晴らしいのだなと思っています。言いたい放題、やりたい放題は、世間のことを知らなさ過ぎた部分もあって、廻りも、まだ見ぬ他所の人でも飛び抜けて素晴らしい人たちが世間にいるものだと感心もします。

 しかし、あれもしたい、これもしたい、ということにおいては、実現の有無にかかわらず口に出して言って盛(も)ることも大事と思えるようになりました。何もしない、何も出てこない、何の色も出せないでは、若さも、傍(ぼう)若(じゃく)も無いという森閑とした世界になりますので、色を出すことによって自我の地歩を示してもいいのではないかと考えます。

 我儘で、自分勝手は、人間界の生活が万物の中でも突出していますので、他人の目に見えて、分かりやすい動態が分かりやすいし、賛同も得られるのではないかと思います。