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知性と品位について

 前にも書きましたが、流動性知能と結晶性知能は、何方(どっち)がより高いとか、何方(どちら)がより深いとはではなくて、両方の持つ可能性と実現性への実行力が試されることで、その人の持つ固有の能力が発揮されるということへの期待であると、私は考えるからです。

 結晶化した知性(=「ブックスマート」)も、蓄積した知識を修正・応用する能力(=「ストリートスマート」)も、共に備えられていれば、より高みの実現可能性のある新種のモノ・コトが生じてくるのでしょう。しかし私などには、現実的にはその一つも実現可能性があません。何故か、現状に納得・満足して、これを超えようとしないからです。

 より高次の理解力と、経験則からの新分野への介入度は、より困難な試みがありませんと成り立ちません。ですから、過去の経験と知識のみでは新しい風景を視ることが不可能なことが多々あります。これに対する理解度が低いと、不平や不満が嵩(こう)じて、現状に対する認識にさえも至らない場合があります。これでは、新たな発見や発明に期待することはできません。

 人には、より深度への興味と、幅広い関心が常にあります。これを育てていくのが好奇心です。その好奇心を高みに持っていく行動や原理が普段の行為から成り立っていることに、気づきを得られることが最良なことでしょう。これらが、知性であり、品位なのです。