経営者も従事者もともにどうぞ

お困りのことで、コンサルティングをお受け致します

学歴と資格について②

 近所付き合いもそうですが、業務上での付き合いも、少し親しくなってきますと、個人の過去を穿(ほじく)り出すような出会い・面談も出て来ます。これには訳があって、お互いの境遇や過去に興味を抱いた人や、自己の環境への卑屈さがあって、どうしても相手や他人の境遇を覗いてみたいという内心の表れがあるからなのです。

 決して興味本位でもなく、好奇心を超えた卑屈さもさることながら、相手と自分の肯定を比較することで、自己の優位を得ようとする場合もあります。決して良いものではないのでしょうが、皆の心の内心では常に比較と優劣の“情”がある限り、表出する行為現象です。

 これが、嵩じますと決定的になるのが、学歴と資格です。大抵は、中学校卒、高校卒、大学卒及び院卒という区分けの中で、自己の経歴と比較してしまうのでしょう。大方(おおかた)、劣等感の裏返しでしょうが、相手が自己よりも学歴が無いと知れば、優越感で納得することになるという俗物的な振る舞いが出て来ます。更には、優しさを出すことで自己の煩悩を満足させるという更なる俗物の振る舞いを続けるという仕儀となります。

 動植物の中でも最低の振る舞いを、人間界の生き物がするという為体(ていたらく)は、何も今に始まったことではないのでしょうが、醜いし、これによって他人との比較をすることしかできない俗物の集団であるという事実を見逃さないことでしょう。