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ソニー盛田昭夫のマイナス思考について

 稀代(きだい)の経営者であり、それにも増して技術者兼世界的営業マンでもあった盛田昭夫は、出会いもあって、素晴らしい価値創造家である井深大という偉人に奇遇にも出会えたことです。これが、彼を大きくさせたのでしょうし、自身も大きくなったのでしょう。私自身が評価できるような『器』ではありませんから、不遜に過ぎるのでしょう。が、過去にさかのぼると他にも素晴らしい人は多数輩出しています。ソニーは、経営者である平井一夫もそうであったように、危難に際してはソニーの独自性が突出します。さんざん叩かれながらも、盛り返すというソニーの伝統は学ばなければならないでしょう。晩年盛田昭夫は、回顧録で『一番騙(だま)された人は、松下幸之助さんでしょうね(笑い)』と言っていた、ということが印象に残っています。

 ただ、現役で人との競争の中で生きていることは、騙し合いもあるし、鍔迫(つばぜ)り合いもあるのでしょうが、負けないマインドフルネスでしょうか。これに拠(よ)りませんと生きるのが辛くなりますし、生き延びることはさらに苦しくなります。良い意味でのマイナス思考(⇒人を疑う、技術を更に疑う)のが好いのでしょう。矮小(わいしょう)な自己を否定し更なる高みを目指すことでしょう。

 ですから、盛田昭夫の“マイナス思考”は参考になります。更には、騙されてもめげず生き延びる意志でしょうか。私などは、1か所に留まって愚痴を言ってお終いですから、『弧(こ)』の性格が災いしたのでしょう(固有名詞は、敬称略)。