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ひとを褒(ほ)めるということについて

 生き方で「いいなぁ」と思えることでは、他人をほめることが上手い人のことでしょう。嫌味にならず、馬鹿にもしていない“褒め上手”には感心します。これは、人を嫌にさせずに人間関係を保つ要諦(ようてい)でしょうから、学ばなければならない必須要件なのでしょう。が、これが一番厄介な行為でもあって、良好な関係を保つためには自己を卑下したり、偶(たま)には優越感を思い出させたりして、毎日の生活へも彩(いろどり)を与えていくことになるのでしょう。

 そして、頼んだ業務をこなしたら褒める、予想外の成果を上げたら褒章(ほうしょう)を与える、などの行為をしていきながら、成長やより高度の熟練者に仕立てていくことになるのでしょう。これは、技術職ばかりではなく、営業やバックヤードで働く人たちのことも踏まえて、手を変え、品を変え、上司らは毎日のように部下を訓練していきます。その先にあるものが“ほめる”という行為形態であって、当該人を育てるという結果にも繋がります。何十年も同じことを繰り返していながら、何ら成長もしないということでは、教えている側にも面白みや感激さえも無くなります。ですから、上杉(うえすぎ)鷹山(ようざん)が言い放ち、山本五十六(やまもといそろく)が付加した『言』ではないでしょうが、「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみる」に、「ほめてやる」と付け加え、「ひとは褒めて育てる」ことです。