ひとは、生まれ落ちた時から、生き方や、更なる“生き様”を求めて、放浪します。これは、決して悪い現象ではなく、自分が生まれ落ちてきた意味や意義を探すからです。決して、『これだっ』というような生き方や職業に携わることはできないのですが －稀に、一度めで自覚できる人もいます－ 様々な関りの中で、手ごたえを感じたり、確かなものにするための放浪も辞さなくなります。これは、親とか地域集団での繋がりでもありませんから、自分で探すしかないのですが、それぞれに長短がありますので、一概には決定打を決め打つことはできません。
しかし、古来より何十年も掛かる人もいますし、直ぐに分かっても、その後が長い旅路を歩まなければならない場合もありますので、当人に当てはまる生き方を決定づけることはできません。ですから、手探りでも、数々の壁に当たりながらでも、手ごたえを感じて行ければいいのではないかと考えています。
ひとそれぞれに、時間の長短を捉えられたら、長くはないし、短くも無いという充実した毎日を送れるようになるものです。これらが全て“幸福な人生”と言えるためには、内心の自由と捉(とら)われない心を得ることが肝要と覚えます。
