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アメリカ小麦戦略とは

 日本の進路は、戦前の帝国陸軍の海外進出への異常な意欲が齎した無謀な大戦略の結果ですから、これが全く間違っていたという歴史的証明が戦後78年の虐(しいた)げられた日米関係を物語っています。1億総人口の一人に至るまで、死を覚悟して戦った過去は、今は誰も知らないでしょう。その生き残りが、未だに何をしたいかを形にしたいと願うのは、アメリカからの完全な独立でしょう。しかし、完全な独立を果たしましたら、ロシアや中国の格好の餌食(えじき)です。

 即ち、第二次世界大戦に敗戦した日本は、戦後食料の調達に苦しみ、その反面“米国では昭和二十年代、小麦、トウモロコシ、大豆などの農産物の過剰在庫が国家財政を圧迫していました。そのため、日本がその過剰在庫を消費することを望んだのです”。これが未だに従属をしている結果を齎しています。本来の独立国ではありませんし、何をおいてもアメリカの思惑やアメリカの指示・命令で動かざるを得ないのが現状です。ですから、これを何処にも従属しないでいられる状態にするにはどうしたら良いかを、最優先で考えざるを得ません。

 現在は、食料が戦略物資となって久しいものですから、食料を除いた戦争の軍需物資を体系化することは無理なようです。どの国にあっても、戦争の遂行に最優先で準備しなければならないモノが物資の中でも食料です。アメリカが戦争に強いのは、武器・弾薬もそうですが、背後にある豊富な食料の調達でしょう。これが、戦略に富む戦争に強い国の姿です。