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サラリーマン大家の栄枯盛衰について

 記憶にある限り、昭和が終焉を迎え平成の世になると、『バブルがはじけた』ことで、ビジネスパーソンという次代の給与所得者が出てきたことにも関係しています。これには、諸外国の嫉みとジャパンアズ№1という勿体ぶった意識が大いに関係していて、その後の“奈落”に気付かずにいたからでしょう。そのために、高いと称した給与をどのように使うか、将来の貯蓄や年金の無い時代を踏まえて、今から講ずる年金代替手段としての収入を測ったモノでした。

 ですから、「サラリーマン大家」は持(も)て囃(はや)されました。しかし、次を見る目は、そんじょそこらに当たり前に転がっていて、且つ成功したものではありませんから、例は少なかったように思います。手を出したら、全員が大儲けでできるほど、日本人は“投資”に慣れていないからでしょう。これがために、損を出したり、バブルよもう一度とか言って、再度の夢を見ようとしました。しかしながら、これについては破産という結果になって、一時は裁判所がパンクするくらいに、大人数の人たちが出たものでした。司法書士は、本来の業務を忘れ、コンピュータ計算による債務整理や本人申請の破産手続きに付き従うことで、働くことに飽いてしまったようでした。有史以来、受益者が損失も被るというのは定番です。これを忘れるものですから、人は一生のうちに何度も騙されて、貯えも失くし、ギリギリの生活を余儀なくされます。

 サラリーマン大家などと言って、煽(おだ)てられた人たちには、艱難(かんなん)が待っていたのでしょう。