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幸福感の高い人について

 私どもが、決して高い喜びを常に持っているかと言いますと、それは“ない”と答えます。何故なら、常に負の感情までも“幸福”に転換できる心が育っていないからでしょう。この「育つ」という感情そのものが、修行となるような負荷を強いる感情だからです。

 これには、原因も根拠もあって、諸環境で十全の意思とは全くい違ってくることもままあるということに、気付けないからでしょう。そして、忘れることや忘却の彼方に押しやることで、無かったことにすることも敢えてしたがります。

 更にこれには理由があって、負の感情のままで生きることに慣れていないということ、沈潜したままでは鬱屈した感情に耐えきれなくなる、ということだからです。これらが重なり合って、幸福感だけで人生を満たそうと試みます。そして、これで満足であるということに、自分を追い込むのであって、決しその常態であるからではないのです。

 負の感情を雲散し、幸福感を高める作業によって、自分を支えたり、忘れたことにして過去を振り返らないでいることに、充足感を覚えることだからです。これが、最終的に幸福感を高めますので、悪いことでも、いい加減なことでもないからでしょう。ポジティブとか進取とかではありません。来(きた)る出来事に対しての優越感も、高い幸福感を招いてくれるでしょう。