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喪主と相続人は一緒かどうかについて

 私が個人的に知る限り、『喪主』=複数の相続人を統括する者という理解です。

 複数の相続人がいる場合は、纏(まと)まっていて異議の出ないケースはまずありません。経験則から言って、相続人ら各自の金銭に対する思惑が違っているからでしょう。戦争状態とか、政情の不安な社会以外では、一応“平和”という認識があり、複数の相続人間で「話し合い」をすればいいという理解だと云えます。

しかし、実際は「どろどろした紛争」が当たり前で、各相続人らは、“とれるものならいくらでも”という思惑です。これは、欲に対する考えか、モノに対する執着かは分かりません。

 従いまして、私の理解を超えた喪主≠総意の上で決定した相続人首長とはならないようです。

 そして、色んな雑誌や著書を見ても、争うことが前提の解決策を明記しています。ですから、争いの無い複数人間の相続を見ることは無いという理解で良いと考えます。

 その上で、「争い」が「戦い」であることを前提に、お互いの利益争奪を有利にしたいという発想を持つことが肝要と考えます。これは善悪の判断ではないからです。善悪と利益相反とは違った考えでいませんと、思わぬ不利益を被ります。将来の相続人候補者らは、どんな場合にも、自己の立ち位置を確認して主張すべきは主張すべきと理解します。