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モラルの高低について

 私どもは、日常生活でも、糊口(ここう)を凌(しの)ぐ手段である業務においても、“こんなことはしてはいけない”とか、“これは言ってはいけない”などの、禁じ手や禁句があるかと思います。モラルという意識が分かりやすいのですが、具体性に欠ける規範では、自分たちがどうして行ったらいいのかを、各自において理解すべきでしょう。

 幼子(おさなご)ではありませんので、通常の理解が社会性を持ったものでしたら、何ら問題はないのでしょうが、各自の思惑や違った意図のもとに勝手な推測や意図が入ってきますと、各々の利益と他人の不利益のもとに勝手な解釈や、我田引水な手法で他人の利益を損害するような仕儀となります。これでは、健全な社会性が育たないばかりか、不信と猜疑の雰囲気が取れないという暗黒の状況を呈します。これが正に、モラルの高低の問題でしょう。

 ですから、理解と納得も含めてですが、規範とか規則とかは初めに総意を取っておかなければならない遵守事項であって、その場の感情で決めるものではないでしょう。

 道徳や規範が如実に出てくる場の雰囲気に流されないように、始めに緩やかな決め事があっても良いのではないでしょうか。

 こうしたモラルの高さが、人心の理解力と認識の正さにも繋がりますので、これらをもって、真の意味での高きにある“モラル”と言って良いのでしょう。