経営者も従事者もともにどうぞ

お困りのことで、コンサルティングをお受け致します

就活メディアの良否について

 明治維新になって間もなく、「身分制度」が廃止されたがために、世襲制が廃止され、縁故が減ってきてから、次には本人の実力や将来性への期待感、などが大いに重視されてきたのだろうとは思います。が、学生や新社会人にとって、生活の糧を得るための就職活動は、大変なものがあると思料(しりょう)しています。企業側は、優秀で将来性のある若者を採用したいし、次代の経営層を担ってくれる人財であって欲しいのは当然です。

 しかし、一括採用が相変わらず連綿と続いている現状では、スカウト制とか、ジョブ型に合っている人財などを見抜くのは相当難しいと考えます。

 引用ですが、『就活メディアは何を伝えてきたのか』(青(せい)弓社(きゅうしゃ))を著(あらわ)した山口浩・駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授が、資料を調べ踏査したかぎり、「国会図書館収蔵のおそらく最古の就活指南本が1916年刊の井上泰(たい)岳(がく)『実業青年成業の要諦』だそうです。」ですから、驚かれる諸氏も多いと思います。“なんだ、そんな昔から、同じことを繰り返してきたのか”ですね。確かに、就職は若人の人生の一大イベントです。そして、結婚や家族を持つについても、人生を左右するきっかけでしょう。

 今と何も変わり映えしないということに、二度の驚きです。良否ではなく、これが一番簡便な方法だということでしょう。