私は、毎日の生活の中では、日々変わっている諸事に驚きを覚えますし、こうして毎日変わることへの驚嘆が半端ではなく大きい。それだけ、日々の生活には変化があり、その変化に無意識のうちに対応しているからだということです。
私は、何気なくしている気であっても、過去の生活体験からの学びがあって、その上で平然とできるようになっているだけのことを、大げさにしているだけかもしれないのです。ただ、小児のように何でもが目新しく、奇抜であったら生活ができないくらいに驚きの連続となってしまうでしょう。ですが、そのうちに驚きも感動も無くなり、杜撰(ずさん)な生活にも慣れてくるようになりますと、自分の心が退廃してきてもおかしくなくなります。
所持というのは当たり前であって、起きないことの方が恐ろしいことなのですが、私たちは分かり切っていないところがあります。小さなことでは溝に嵌(はま)って足をくじいたり、大きくなりますと、来ないであろう大地震が出来(しゅったい)することです。足をくじくのは自分一人のことでしょうが、大地震は何百人・何千人という被害者を生みますし、社会インフラをも破壊します。
ですから、常に為政者(いせいしゃ)らは、大きな問題にも眼をそむけない、小さな出来事を見逃さないという、目配り・気配りを疎(おろそ)かにしないことが、問題解決能力を養うことになり、どんな時にでも慌(あわ)てない・怯(ひる)まないという無心の心が培(つちか)われると思います。
