人間関係が意外に難しくもあり、簡単でもあるのは、世間である程度生きましたら分かるとは思います。自分の真摯な生き方が、必ずしも相手に分かってもらえない時もあります。反対に、何でもかんでも、理解してもらえることもあります。友情が生まれたり、長い付き合いになったりで、面白おかしくもあり、素晴らしい人間ドラマが生まれます。
また、些細なことから軋轢(あつれき)が生まれて、お互いの不信関係が嵩(こう)じてしまったりして、訳が分からなくなる時もあります。これではいけないと思い立って関係の修復に向かうのですが、更にこじれてどうにも乱麻(らんま)のようになってしまい、どうしたものかと長い間悩む時期もあります。其のままになったり、人生での悔悟(かいご)になったりで、生き方は思うに任(まか)せません。
しかし、トータルでは「仕事、学校、家庭など、人生のあらゆる場面で人間関係から逃れることはできない」でしょう。その“あらゆる場面”というのが問題を拗(こじ)らせたり、悩むほども無く解決することがありますので、人生って本当に分からないものです。そして、生きた証しは、自分にしか分からない時もありますので、じっと見るしかないでしょう。
