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実力差とは

 従前と同じようなことを言いますが、人にはそれぞれ能力の差があります。そして、才気(さいき)の煥発(かんぱつ)さも大きく違っています。これは、厳然(げんぜん)とした事実ですから、これを視ないで会話は成り立ちません。もっと、事実と人の差異を認めて理解度を上げて行きませんといけないでしょう。

 政治家も教職にある人らも、綺麗ごとを言って済ますことが多いでしょう。しかし、現実の厳しさも教えないで、綺麗ごと一辺倒では子供たちの芽を摘んでしまいます。これを理解している人も、全く理解していない人も、結局同じことを公衆の前で言っていますから、聴衆は何方(どなた)をも信用も信頼もしません。

 私が選挙権を持つようになった二十歳(はたち)の頃には、国政政治家は「頑張れば、私のようになれる」「みなさん、努力してください」などと言っていました。更には、「投票すれば、世の中は変わる」などと、お為(ため)ごかしのことを言ってすまし顔でした。しかし、50年の歳月を経ても何も変わらなかった現実を見て、若い人たちの無投票、投票所に行かない、という行動を理解できるようになりました。誰が悪いのではないでしょう。が、地方議員の4割が無競争当選だ、などという異常事態を見過ごすことが国を傾かせます。若い人たちの責任ではありません。私どもを含めた諸先輩方の姿勢が問題なのですね。因(ちな)みに、私は「選挙権」を持ってから、2度しか棄権したことはありません。逆に、一度も無いというのが、良いのでしょう。