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失敗を乗り越える心構えについて

 人の常ですが、学校での試験問題の回答を間違えるというのとは全く違った、取引上の過ち、中途半端な見込みとか判断を間違えたら、問題になるようなことは、少なからずあるのですが、取り返しがつくかどうかは、本人の器量でしょう。その器量とは、間違えたことに対して、利害関係人らに、心底謝れるかどうかがその人の器量です。過去の栄光や経歴に拘って、素直に謝れない人や、謝罪をプライドが許さないという、自尊心の高い人にとっては、躓(つまづ)きが致命的になるでしょう。

 しかし、一度や二度は、廻りや上司が庇(かば)ってくれて事なきを得るケースがあります。でも、更に恥の上塗りをするのは、上司も庇いません。切り捨てられるのが落ちです。この僅(わず)かの違いを認識できるかどうかが、社会人として生き残れるかどうかの分かれ道でしょう。古くから、“素直になれ”と言われてきたのも一面当たってはいますが、ある程度の経験を経て、自分が上に立った時の本人に真価の問われる時期になりますと、過去に自分がどのようにして磨いてきたのか、業績を上げるためにしてきた行動がどうであったのかは必ず、効いてきます。

 失敗は、恥ずかしいし、部下にも顔を合わせられないほどの恥辱かもしれません。しかし、その失敗を乗り越える態度や、失敗したときの本人の言動は常に問われることになるでしょう。