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立身出世と昇給昇格の違いについて

 私どもは、時代的に蛍雪(けいせつ)時代という分厚い雑誌や、“蛍雪の功(こう)”と言った言葉を年長者らから聞かされて育った世代です。従って、上の人の言いたいことも分かるし、下の人たちの斬新(ざんしん)なものの考え方にも憧(あこが)れを持ったものです。“期待される人間像”と言う以前は、指導者らが“所得は倍増します”とか言っていて、その気になって馬車馬のように働いてくれた親たちを見ていますので、頑張れば何とかなるという幻想を抱いて生きてきました。

 しかし、経済構造の変化や企業体質の革新がありますと、従来の考え方や手法は通用しなくなりました。これが、コペルニクス的転回(⇒古い言い方ですが)という考え方の発現です。これがありますから、西欧の思考の斬新さには憧れを持ちます。

 しかし、太平の世を安楽に過ごしたと誤信してきた“民(たみ)”であっても、これではいけないと急激な思考の変化を余儀なくされました。そのために、私どもも一所懸命に努力してきたことは事実です。その不随物として、立身出世とか昇給昇格ということが現出するように、明確な目的意識をもって業務に邁進(まいしん)することができました。

 しかし、ある程度の“SINIC理論”などが出てきますと、通り一遍のものの考え方では通用しないことも同時に理解させられました。ですから、自己中心にはなりますが、自己にとって最適に生きられるように工夫すべきでしょう。