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フィジカルな場所とは

 私が聞く限り、“フィジカル”という言葉の持つ意味が、肉体的とか、物理的とかの意味で使われています。ですから、ともすれば“肉体バカ”ともとられかねないので、余り良い感じは持てません。しかし、空間デザインや都市建築での意味合いから言いましたら、無機質で、固い感じの都市空間が主ですから、入りにくいとか、型ばった・住みずらいともいえる都市型の空間でしょうから、もっと柔らかい、入り込みやすい物理的な空間をイメージしたいと考えています。最初からあって、変わらない空間ではなく、異空間を味わった人は、特に、です。

 何故なら、私は少人数の村出身ですので、人との関りが全てのような地域性があって、たまには息苦しい時もありました。視られている、監視されている、挙措迄良否を問われている、といった感覚がありました。ですから、誰にも干渉されない、誰もが主張しない空間は一面快適でした。しかし、ひとは我儘ですから、その場所や空間に慣れてきますと、貪欲になって他に欲しいものを探し始めるからです。

 こういった意味では、人は群れなければ生きていけないとか、集団性は本然であるとかが言われます。反面、人とは違った生き方がしたいとか、人との区別がはっきりしている物理的空間が欲しいとかの欲求も出てくるでしょう。私に限っては、混在したカオスが良いですね。