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中高年のひきこもりとGDPの確保について

 「ひきこもり」という言葉自体、少なくとも30年以上前には使用されていなかったような気がしています。何時ごろかは分かりませんが、言葉自体が独り歩きするようになって、少年期の若者が家に閉じこもるということに使われ出しました。しかし、大人社会では使われてはいなかったようです。そして、実社会に出てからは働かないと喰えないという自己矛盾はあっても、意に染まない働き口で糊口(ここう)を凌(しの)ぐという意味では、働き続けてきました。少なくとも、定年退職という嫌な名誉が待っているところまでは働いたようです。しかし、今日的に言えばこれさえも待てないという切羽詰まった状況が現出してきましたので、働くことよりも家に閉じこもることで自己防衛を図るといった、会社の方針や仕方に対して我が身を護ってきたのでしょう。

 これらの矛盾を避けるためにも、産業カウンセラー心療内科の医師を始め多くの方々の手を煩わせてまで、戦力を保持してきました。が、現在では社会保険料の高額化や納付の会社員の減少のために大きな赤字を抱えてしまいました。これらの諸矛盾を解決するためにも、会社や組織に出向いてもらって働いてもらわないといけなくなりました。年間146万人(2023年6月時点)というひきこもりは、異常な数値です。日本の生産性についても斜陽(しゃよう)と揶揄(やゆ)されてきていますので、少なくとも年率3%以上のGDPを確保したいものです。