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思いつきと企画の違いについて

 ロールプレイ始め、沢山の目論見は行き着くところがどうであろうが、目的は一緒です。何故なら、コーチや先生は、終着点に向かって辿り着かせなければならない役目があるからです。これを全うしませんと、コーチ料も指導料も貰えませんので、一所懸命になって一定の水準にまで達するように急き立て・追い立てます。ですから、1か所に集まっての集団心理や空間での密な追い込みが、一種の宗教儀式となって、その場限りでの成果を上げることができるようになるのです。指導者等の目論見は、言ってみれば集団催眠のような“媚薬(びやく)”です。

 ですが、“思いつき”が沢山出揃って、何でもかんでも無差別に集めてからの方が纏まりをつけやすいのです。その先にあるのが、“企画”という目論見になって表れるのです。企画は、目論見がありますので、ある意味整然とされていて、一定方向の目的を持ったゴールを目指しているということの認識を、端(はな)から持つことができるのです。

 よって、会議での発言が闇雲に出ている場合には、思いつきが沢山出揃ってから後、企画の趣旨を言っても良いくらいに出してもらうことの方が良いでしょう。企画には、予習と念の入れようもあって、ある程度まとまった答えも整然とした目的意識もありますから、飛び出ていない枠にはまった答えがあります。しかし、喫緊の時などには、役に立たない意見が多いという弊害もあります。組織や企業の部署会議は、発言に制約を設けないことでしょう。