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アラビア太郎について

 珍しく、著名な人を続けて挙げるのは、こういった人たちの渾身(こんしん)からの叫びと、魂の慟哭(どうこく)があって始めて、ことが成就するのではないかと思われ、ならなかったことに対しての悲願は、どなたかが何時しかやれればいいことと考えるからです。経営・判断も、同じです。

 そして、一人の力ではならないことも、友人・知人の支えがあって、これを良しとする風潮が醸し出す雰囲気をして大を成すことへの基盤が出来上がるのだと考えるからです。

 人は、どんなに才能があっても、一人で可能な範囲は限られています。しかし、友人や知人がいれば、飛躍的な掛け算で膨(ふく)らんでいきます。こいれが、大事なことでしょう。器の大きさも関係するのでしょうが、友人が一人もいないという寂しさを免れます。

 その点、山下太郎の足跡を視ますと、<~山下は、産業の根幹をなす石油が100%アメリカ合衆国の供給と統制に依存している現実を危惧しており、日本国政府・財界等の要路をまわり、経済発展のため日本が自前で確保するよう説いて回ったといわれている~>を見ても分かるとおり、私人としての功名や小売りを目的としていなかったことが伺われます。

 大事なことは、目指すことが何かは最も大事となってくるということでしょう。途中の名利や散財には、目をつぶらなければならないこともあるのでしょうが、生涯を掛けた目的や志がぶれていなければ、最終段階で認めることも吝かではないでしょう。