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リスキリングと学びの姿勢との違いについて

 日本国内的には、平均的に学習意欲と学習能力は高いようです。これには訳があって、どの分野でも、微細な範疇でも、その道の専門家がいるという事実からです。何を勉強しても、不思議なことにネットなどを検索しますと、誰かが知識を披瀝(ひれき)しています。これは、寺子屋の時代から、読み書きそろばんができて、それ以上は武士の範疇であることへの遠慮があって、明快に言葉にはしてきませんでしたが、庄屋とか名主などは、普通以上の知識と見識を持っていたようです。これがために、尊敬と従属(⇒属性)ができていたという事実もあります。

 こうした積み重ねが、マシュー・ペリーを驚かせたのかもしれません。実際、聞き及んだ過去暦ではGDPが江戸期に世界一になった時期もあったようです。産業革命で後れを取りましたが、“学ぶ”ことへの飽くなき欲求が更なる高みに誘(いざな)ってくれますので、どの時代、どの環境でも良い実績が残せています。これが、学ばせるというリスキリングとの違いです。

 ですから、諸外国の国情は知りませんが、割合にレベルの高い朋友であることに変わりはないでしょう。後れを取るのは、慢心と視察が少ないからです、他国に出て、何が国を豊かにしているか、何が国民の心を幸せにしているかを学ぶべきでしょう。正に、ビジネスパーソンとしての矜持ではなく、幾つになってもできるリスキリングの面目躍如とした場の表出です。