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転職に失敗するひとについて

 人は、自己の才を過剰視したときには、失敗も伴うことを知るべきでしょう。人生に油断も隙も無い人でも、“上手の手から水がこぼれる”ことはままあるものです。これを意識していませんと、一体何が悪かったのかも分からないままになります。そして、他人の性(せい)にして止まないという悪循環が何時までも続くということになります。

 『転職』という人生の重大事でも起こりえます。自分では、十分な準備と周到な根回しがあると考えていても、何がシナジーを生むか、何を以て奈落(ならく)に落とされるか、などは分からないものです。日本国内で、学府の象徴である「東京大学卒」という肩書が欲しいのは皆さん同じでしょう。しかし、これにも余裕をもって放棄する人と、しがみ付く人がいます。過去の話しですが、知り合いに東京大学経済学部を首席で卒業され、恩師の銀時計を賜った人がいました。この人は、一切を語りませんでしたので、廻りから細々と過去を聞きました。飛び抜けて優秀な人には、拘りが無いのです。ですから、転職に執着する人でも、考えるに何がしたいからか、何を以てか自己にとっての利益とは、などを十分に考えてからでも遅くは無いと思っています。ブラックだからとか、入ってはみたものの面白くない・嫌いなどの理由での転職は、十分に検討したとは言えないのではないでしょうか。一度社会人となりましたら、悔いない、後悔しない、丹田(たんでん)に諮(はか)って飛ぶという意志を持ってもらいたいのです。