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成長社会と成熟社会について

 私たちの諸先輩方が、荒廃した国を立て直し、経済の向上、秩序維持のために一所懸命に尽力してくれたお陰で、一時は経済大国にもなりました。そして、非常任理事国とはいえ、国連にも加盟し、国際社会の中では重要な地位を占めることができるようになりました。ウサギ小屋の中で生活して、働きバチになって日夜働いてきた結果が、こういった揶揄の言葉があったのでしょうが、親を含めて皆さんのおかげであったことは事実でしょう。

 反面、弊害も出ました。経済至上でゆとりが伴わなかった、ギスギスした人間関係を作ってしまってきた、などの悪口も囁(ささや)かれました。それにしても、親は子らに延伸(えんしん)の教育の機会を与え、世間では社会インフラの創出のために知恵を絞って現在を作り上げてきたのでしょうから、悪い面ばかりではなかったでしょう。

 ただ、捉え方の問題でしょうが、過去への反省と将来への共創とは違っていても構わないと思います。いきなり世界最高齢寿命の国づくりをしてしまいましたので、その後に来る社会形態がどうなるのかは、まだ分かりません。

 成長社会への憧れと、成熟社会への対応には自ずと違った試みがなされなければならないと考えますので、何時まで続くかは分からない成長社会に対しても、成熟社会をにらんだ都市化とか周辺地域の整備とかを並行してやっていきませんと、国衆は納得しないかもしれません。