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働き甲斐について

 第一次産業革命が、イギリス(=英吉利)で発生してから約250年余ですが、これは資本家の理論です。それまで男女の格差や序列などの究明などは夢物語でしたでしょう。私が個人的に考えたのは、①如何に効率よく、②生産性が上がり、③収益が良くなり、④投下資本の回収が早くなるか、という期待に応えられるのは、従来の業種でも、新しい職種でもない、新しい形態でした。貴族や農場主が占有していました「土地」という既存の概念に縛られたままでは、奴隷以下の働きしかない賃金労働者には限界が何時までも続くものでした。これを画期的に変えたのが、『産業革命』でしょう。人の怨嗟(えんさ)には、復讐等の報恩が繰り返されます。

 しかし、女性を含めた労働者の中でも単純労働を嫌って、熟練でなくても収益が上げられる労働形態が無いかということへの飽くなき追及の結果、手工業からの転換であった工業への進化です。これは、人が増えても可能な労働力吸収である機械工業生産による商品の大量出荷・供給でした。これに傾倒したのが資本家です。しかし、男女を問わず働き甲斐という観念には知性的階級にしか無かったというのが実際の所でした。何故なら、賃金労働者にとっての収入は、生活に手一杯の対価でしかなかったからです。性差別をも超えて、男女ともにある「働き甲斐」という嗜好が、快適な生活空間を現出するものと理解し始めた、のが今でしょう。