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経験や出会いが人生の財産だというのは

 私は、片田舎生まれ・育ちの、言ってみればノンポリでした。今でも、意識はそうです。このように生きなければならない、こうした生き方が全て、などという思考回路は全くありません。ですから、先代の後継者とか、累代・老舗の跡取りなどという立場の人は、一面可哀そうな気もします。宿命づけられているわけですから、大変なプレッシャーとの戦いでしょうし、一生逃れることのできない立場の人です。言ってみれば、一方ならぬ努力が当たり前、成功して当然の生き方を強いられるのでしょうから、失敗も挫折も許されないという立場が、如何に苦しいものかは、自分では分かりません。が、心では・頭では何となく理解します。

 失敗や挫折、経験や出会いなどは、自分に対する見栄であって、他人はそうでもありません。結果を聞いて「ああ、そか」で済ませるでしょう。これが、世間的な評価です。複数人の兄妹がいますが、付き合いもないし、これと言った圧も感じないで済ませられましたので、今でも『圧』を与えなかった親には感謝です。いろんな人たちからの話しを総合しますと、父親も母親も大変な環境の中で、何を考え、何を為そうとしたのか見えなかったことが悔やまれます。

 自分が成長する過程で、何かをしたかった、何かできるのか、どうしたらいいのか、などの思考を持った時期があったのですから、両親にも当然あったのだと考えます。何も分からないままになりました。これらすべてが、今になって無形の財産となりました。