私たちは、一人では生きられないと、自分でも理解し、廻りからも言われて育ってきました。そのために、人を大事にして、人から慕われることが、仲間を増やし、仲間に助けられて生き伸びることができると、言われ続けています。一面、正しいし、真っ当な意識なのでしょう。しかし、社会人となり、在学時代から比較しても、友達が一気に減ってしまうのは学窓を離れてからでしょう。が、学生時代からも孤立して一人で机に向かっているというひとがいました。
これが、正しい学校生活なのかどうかは分かりませんが、ぽつねんと机に一人でいるのは、実につまらないことだったでしょう。反対に、大勢の人と友達になって、大勢からも見られたりして、自分の挙動が常に関心の的になったりして、将来を嘱望される人もいました。
こういった生活の一つ一つが、将来において役立つものですし、一旦緩急あれば何かにつけて助けてもらえたり、という交流も成り立つのでしょう。古来より、大勢の人が“仲間を作れ”、“人脈を持て”と言って、大勢の仲間がいることに安心感を持たせてくれました。その価値は馬鹿にならないし、大きな安心感を持たせてくれます。
結局、仲間を持っているひとには、敵わない“オーラ”があります。これが、金に換えられない価値というモノでしょう。
