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キーパーソンについて

 どんなケースにあっても、自分の所在をはっきりさせておく方が良いことはいうまでもありません。しかし、得てしてケース・バイ・ケースで結論が違ってくる場合がありますので、要注意です。何故なら、正反対や中庸(ちゅうよう)や中を取ったりでの意見が出るから割れるのであって、意見の相違も当たり前に出るからです。これらが纏(まと)まるには、誰かが譲歩したり、意見の撤回をしたりと、争いの回避を目論みます。

 どうしても纏まらない場合には、多数決という方法を取らざるを得ませんが、決して多数が良いとは限らないのが問題です。ですから、衆議(しゅうぎ)独断(どくだん)という場合もあり得ます。取締役や執行役員が多数在籍していましたら、これらの意見のまとめに時間を要してしまい、纏まった時には好機を逃していたなどという笑えない話しもあります。

 上記のどのようなケースでも、核となるキーパーソンがいるもので、その人の意見の出し具合や時間的順序などで趨勢が決まる場合もあります。従って、キーパーソンにとっては自意識を過剰なまでに意識して臨んでいかなければならないでしょう。組織も家庭も、複数人が生活する場であるとしたら、利害も権利関係も複雑になりがちです。これらの権利の得喪を合理的で納得のいくものにするためには、始めからルールやキーパーソンを絞っておくことにも理由と根拠があることになるでしょう。