『かつて夫から、「人の欠点は、見えても見るな。いいところだけを見るようにしろ」と言われたことがあります。世の中には、欠点のない人なんていません。どんな人にも、いいところもあれば、悪いところもあります。』と言われていたそうです。
この言葉は、101歳の長寿を全うした生活評論家・随筆家；吉沢久子（よしざわ ひさこ、1918年1月21日 - 2019年3月21日 ）さんの言からの引用です。
このために、掲題の言葉となったのですが、これには惹きつけられました。何故なら、私の伯母が1918年3月9日生まれで、2022年6月28日に他界したものですから、より以上に興味を惹(ひ)きました。
人は、生まれながらに見聞きしたり、得た経験が圧倒的に自己の精神形成に大きく影響するからだと云えます。まだまだ彼女から見ましたら私などは若輩であり、はなたれ小僧ですが、漸(ようや)く理解しかけてきたといったところです。そして、伯母も聞き及ぶところでは戦前の師範学校を出て、教職をして、嫁したそうですが、現役の軍人であった夫の追放と子らを抱えて、敗戦後のどん底での生活から生き延びて来たそうですが、子ら（=従兄弟）から聞いても、愚痴も言い訳も繰り言も言わずに、言い残した言葉が『日々楽しかった、好い人生でした。』ということだったそうです。私は、この境地に達していませんが、向上心を無くしたくはないですね。
