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良い欲と悪い欲について

 人間の欲には、限度が無いようです。一つの欲望が満足されますと、また頭に浮かんできては次の欲を満たそうと心が動きます。限りもないし、留まるところを知らない『欲』は、誰の心にも存在しています。ですが、人は他の動植物と違って隠すことを知っています。ですから、表面的には、いいひと、親切な人、穏やかな人、などというレッテルを張ってもらって、少なくとも無関係な他人に対しては、“いいひと”を演じています。

 これがまた曲者(くせもの)で、善人は蜘蛛の巣にはまり込むようにして絡(から)めとられてしまいます。気づいた時には、もう犯罪の片棒を担いでいたり、既に犯罪者となって刑務所に行かないといけないような状況に追い込まれてしまいます。これでは、何のために一所懸命に毎日を生きているのかさえ分からなくなります。これでいいのかどうかにも迷う時には、初心に帰ることでしょう。当初、自分はどう生きて見たかったのかを思い出してもらえればわかるでしょう。

 他人を優先して施(ほどこ)しをしますと“良い欲”が生き続き、“悪い欲”が先に出ますとどんどんと悪い方に流されていきます。緒(ちょ)に就(つ)く前に、当該行為や言葉が良いのか、相手を傷つけていないのかどうかを考えて、地に足の着いた自意識もった言動を取りますと、確かなことが分かるようになるでしょう。