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組織における昇進の有無の決定的な差とは

 嘗(かつ)て、西郷(さいごう)隆盛(たかもり)が言っていました「功あるものには禄を、徳あるものには爵を」です。これは耳に痛いことですが、彼が遺訓で言っていたことを思い出しました。即ち、“数字を上げた人には「禄」、つまり金銭的な報酬を与え、人物的にもすぐれた人には「爵」、つまり地位を与えなさい【『岩田松雄氏の著書『ブランド「自分の価値」を見つける48の心得』(アスコム)】ということです - 一部引用。しかし、現実は様相が違っているようで、禄も爵も欲しがる人が圧倒的で、満足するということが無いようです。位(くらい)人心を極めても、まだ栄誉を欲しがったり、犯罪を犯しても隠蔽(いんぺい)に走ったりで、人の欲望には限(きり)が無いようです。ニュースでも報じられたり、書籍でも箴言(しんげん)が躍(おど)っていますが、それでも飽くことなく“醜聞(しゅうぶん)”が報じられています。

 これは、他の動植物と何ら変わらない『欲』が『貪(とん)』になっただけの、横並びの醜悪(しゅうあく)な内心の叫びでしょう。ですから、世渡りの上手な人に昇進が集中します。必ずしも、全てがそうではないのですが、上司や役員には耳に心地よい言葉やみてくれが全てでしょう。

 飽くまでも、昇進の有無の決定的な差ですから、先人や先達の言い古された言葉に反応して、少しでも変わって行けるようにしたいと願っている人が昇進でき、それ以外は金銭で納得してもらいたいし、これが決定的な差になることだと思っています。