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人間(じんかん)50年とは

 織田信長が、好んで舞(ま)ったという幸(こう)若(わか)舞(まい)『敦(あつ)盛(もり)』の一節ですが、これには夢とか異次元の世界とかではなくて、自分の所在はどうしたらいいのかという「命題」があってのことだと考えています。

戦争終結時である僅か80年前までのことですが、日本人の幼少時の頃の死亡率が高かったがために、全体の平均寿命を下げていました。しかし、医学も食生活も充実してきましたから、飛躍的に平均寿命が伸びてきて、世界一の高齢大国となりました。

これが、諸外国の先例となっていますので、この後どのように国家や各人がすべきかを先例として、諸外国も様子を見守ってきています。

ただ各人の人生は、各人各様の諸相を見せていきますので、参考にしかならないという人生模様を現出してきます。これが、信長の言いたかった“人間(じんかん)50年”という意味でしょうか。

 これが面白いか、苦難か、短いかは分かりませんが、生(しょう)を受けた人は体験しなければならないし、一度は通る旅路の経過でしょうから、これも自己の人生に重みをつける役割を果たすことになるでしょう。掲題に書きました謡(うたい)の『敦盛』に人間(じんかん)五十年、下天(げてん)内(うち)をくらぶれば、夢幻(ゆめまぼろし)如(ごと)くなり~」という一節があります。これは、含蓄の深い一節です。