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現代の士農工商とは

 士農工商という身分制度は、無かったという説があります。しかし、私どもは全員江戸時代に生きてはおらず、時代考証で考えるだけですので、正確なところは分からないところです。そして、時代が下って考証をする人の能力と価値観においても違った結論・結果が出てきますから、いずれが正しいかは分からない、といったのが私個人の認識です。

 差別や蔑(さげす)む認識での考証は、何も生みませんし、却って助長することになるのでしょう。何処かで聞いた話しですが、“武士(ぶし)にあらずんば人にあらず”とか、“武士(もののふ)のこころは、一般人には決して分からない”とか言われていたようです。私の生まれ育った地域でも、墓に彫ってまで武士であったことに高揚感をもっていた人がいたようです。世界を股にかけて渡り歩いた進取の気性をもった人たちがいた反面、一か所に留まって四囲を支配下に置いた人たちがいたようです。共に歩こうといった考えや認識は無かったようです。私個人に言わせますと、古代中国の殷という国の都が「商」という名称であったことで「商人」という言葉が出たと言っていた人の言が割合しっくりときます。何が良いか、何がいけないか、は各自時代とその人が生きた時代背景で決まってきます。これを抜きにしては誤った時代考証が為されますので、士農工商の解明も現代的に理解しても良いのではないかと思っています。ですが、他人との比較や能力の別・生まれでその人を測りましたら、身分制度は何も古い話しではなくなるでしょう。