私が育った約70年前までは、女性の幸福は（男性から）「好かれる」ということが幸せの最大限の受け身の意識であると信じられてきました。そして、内心において好きな異性に告白されましたら、これに勝る幸福は無いと云えたのでしょう。この価値観がなし崩しになってきましたので、好きな相手に好きだと言えることは、等質性の観念から言って当たり前であると謂われるようになりました。ある時期から思考方法や、思考の根拠を超えることに繋がりましたので、本能とか自己の内心に忠実になるという意味では、進化があったといえるようです。しかし、暴力とか支配とかの同調圧力では、人は内心の自由を奪われたままになります。
ですから、男性が女性から好きと言われて、お互いの等価値の延長で好きなだけの期間を一緒にいることが最良でしょう。この反対も同じことが言えます。
そして、制度でもなく格式でもなく、お互いが素直になれることが一番と思い至りました。これは、『初恋』という思い遣りと思い入れとが綯(な)い交(ま)ぜになった、心情をその先に求めることへの擽(くすぐ)ったい気持ちの表れです。恋は駆け引きでしょうか。それとも、お互いの思い入れの結果でしょうか。確認してみたいものですね。しかし、経営は、冷徹な判断のもと、確実に利益の上がる手法を模索しなければなりませんので、異性からも同性からも受けが必須です。
