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大学間の格差を生む原因は

 国家の成り立ちと、自身の野望が一緒になった時の爽快(そうかい)さは、目指したものでないと分からないという想いがあります。以前には、(大学に進学することが)『笈を負うて上京する』とか、“青雲の志”などと言われて、大いなる期待を掛けられた人たちがいました。しかし、大望の実現と、野心の成就は全く違うものですから、結果的に個の一番の擽(くすぐ)りを満足させる首都東京での精進と受勲でしょうか。これが、格差の根源としての大学間の格差を生んでいます。

 人は、名誉欲も、名声を欲しがる内心も、出世に対する野心も綯交(ないま)ぜになっています。これらを克服できる人は少ないようですので、ある程度の年齢になりましたら、度進学の強制も止むを得ないかと思われます。因みに、2020年度の国内出生数は約84万人で、大学進学数は約62万人でした。この数字の統計では、格差を生じさせているのかどうかは分かりません。

 人身や、人格への強圧ではなくて、人が今ある地位と環境が、それに満たない大多数の人々の出捐と犠牲の上に立っているということを、全く意識していないものですから、全てに格差が生まれるのも止むを得ないでしょう。近年、如実になってきましたのが、毎年大勢が大学に行き、加えて奨学金を得てまで行ってもその対価が見合わないとかの不遇を託(かこ)つことになっているからです。今後、益々大学間の格差、地方と都会の大学間の格差が広がるでしょう。