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自己肯定感と自我肯定感の違いについて

 私が個人的に考えても、自己と自我では字も意味も違っているのではないかと考えます。その根拠とするものは、言葉の違いの先にある意味の不定形性でしょうか。私ども現代人には、可視化して理解の可能なモノ・コトしか信用しないという“科学”の証明を要求します。しかしながら、150年ちょっと前までは、こうした事実偏重よりも思念的な想いが重要視されていた時期があったようです。武家の精神論には、それなりの理由と根拠があって、その階層を支えた時代が長かったものですから、これが全てと言えるような考え方もあったようです。しかし、私ども現代人は、真逆の思考を思いつき、『定量的なデータを偏重する現代的思考』の限界に気付かなくなったようです。

 全てが、理解の外にあるものではないのでしょうが、理解と時間的切迫は必ずしも同じ範疇には入りません。ですから、同じ事件や事象があったとしても、結果が180度違う答えが出てくるケースもあり得ます。自己と自我では、全く答えの異なる意味合いを引き出す結果となると考えます。これは、先ほども言いましたように現代人の定量的な思考法が原因しているのだとも考えます。思索に時間は関係なく、深く沈潜して行くべきでしょうし、これへの理解が成り立ちや論考が結果を導いてくるものだとも思っています。