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感情と理性の相克について

 以前から言われてきましたのが、“知(ち)・情(じょう)・理(り)”という「理(ことわり)」です。が、世間での付き合いは、なかなか言葉通りには行かずに、複雑な様相を呈します。

 知見は、必須です。しかし、これを知らないからと言って、人生に不利なことは必ずしもありません。情は、世間的には“ためならず”といって、情けを掛けることに躊躇いを示すこともありますし、情けを掛けたがために却って自分が不利になることもあります。理は、すべてにおいてすっきりとはしますが、理屈ばかりではギスギスしてしまう恐れがあります。

 世の中の「公理」は、すべての結果についての責任を自己が取るということで成り立っていますので、これらを無視して行動することも、自己主張することにも躊躇(ためら)いを感じます。

 所詮、人が作っている世の中ですので、規則やルールに縛られることにも、情を掛けることにも「余分」という行き過ぎた行為が、皆の考え方や行動を乱してしまうでしょう。ですから、感情も大事ですが、理性的になるという冷静さも必要でしょう。

 人それぞれの家庭には、親や祖父母がいて、それぞれに考え方や意見の相違があります。これが、複数人の最小単位の集団でしょうから、これを無視して自己の意見や主張ばかりを通すことはできません。これを“相克”というのです。バランスの良さが要るでしょう。