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先払いの意義とは

 何でもそうですが、自己の意識が決定的に全てを決めることがあります。これは、金銭の支払いに関してもそうです。例えば、クレジットなどでの支払いは、最初が約2か月後に来るのが通常です。が、こうした「借金を負う」ということに耐えかねて、「現金主義」を貫く人がいます。逆に、今欲しいものがあっても、手元に現金が無いので買えないのですが、クレジットでしたら欲しい現物が手に入り、更に支払いを2か月後にできるという素晴らしい提示に感激して、欲しいままに現物を手に入れるという“借金魔”になってしまいます。

 これでは、流通の安定をも含めた本来の商業主義を逸脱した消費社会となって、借金漬けの消費者が圧倒的に多くなったのが、これを悪用した『消費者金融』でした。「唆(そそのか)す」のです。耳に良いことばかりを言って、モノを買わせ、その後に来る高利の返済のことを無視した射(しゃ)幸(こう)心(しん)をあおる行為が良いことではないのですから、破綻は目に見えていることなのです。

 しかし、私がここで言いたいことは、先行投資という意味の“先払い”であって、消費者金融の罠にかかるような消費社会の出来事ではありません。「投資」という言葉が適正かどうかは分かりませんが、自己実現のためのいまある全知全能を掛ける行為が、将来の、又は未来の地位や能力の更なる飛躍のための投資であるとしたら、是非すべきでしょう。