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角を立てずに相手に、聴く・話すには

 実に日本的で、的を射るという考え方です。“角を立てない”などは、日本以外には無いのではないかというほど、鼻汁が入ったチリ紙を外から更に包んで見栄えを良くするというような、見栄と外聞のみのやり方でしょう。そこで、自分の分からないことを横柄に聞かない、他人を立てることで尊厳を維持させる、他人の気分の良い時に聴くなどは、手法としては良いのかもしれませんが、外野から見ていますと、何と滑稽な姿であるかと思わずにはいられません。

 しかし、慣習かどうかは別に、相手を怒らせず、相手の気持ちを良くさせ、相手の尊厳を維持しながらの聴き方には、技術どころか、自己の内心の尊厳も控えなければならないなどの抵抗があります。

 本来、環境や立場を超えて、お互いの向上心や知に対する追求心を育てることは、結局身近な廻りの環境をも向上させることになりますので、どんどんしていくのが良いのでしょう。が、実際には決してそうでないことを分からせられることがあるからです。

 気分が良くないとか、今はそんな気になれないとか、手ぶらで聞くのかとかの理由か原因かは別に、手練(てれん)・手管(てくだ)が実にうまい人もいます。持って生まれた性格かどうかは分かりませんが、スムーズに、何事も無かった様に聞き出す才のある人には驚嘆します。これは、何方も学ぶことに異を差し挟む気はありません。